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いったんすべての自発的発信を終了します。
再開の必要が出てきたときに別の場所でできるといいな。

Twitter,Facebookは連絡手段として使っています。
# by haranaga | 2011-09-14 00:54
いつもお世話になっております。

ご報告です。
本日よりヤフー株式会社に入社しました。
R&D統括本部というところで開発チームのマネジメントを行うことになります。

まだオフィスで目的の部署にたどり着けず迷子になってしまう借りてきた猫のような状態です。
10年以上も外から見てきて中身を知りたかったこともあり、非常に新鮮です。これまでやってきた業態とほぼ同じなだけに、初日だけでもいろいろとすばらしい点も見つけることができました。

これから楽しみです。
がんばります。

P.S.
今回の異動におきまして、多方面からお時間を割いていただき、ご評価、チャンスをいただきまして、本当にありがとうございました。この場をお借りして御礼を申し上げます。

2011.9.13 追記
Twitterをはじめソーシャルネットワークで発信をすることについて試してきましたが、自分なりの結論に達したため、ソーシャルネットワークにおいてはコミュニケーションの窓口として残し、今後発信することを終了します。いつか自分自身プロモーションが必要になったときには積極的に発信していく所存です。
# by haranaga | 2011-07-01 22:18
 いつもお世話になっております。もしくは大変ご無沙汰しております。
本日をもちましてエキサイト株式会社取締役を退任いたしました。あわせましてこの6月末日をもって退社いたします。

 今月で12年11ヶ月在籍したことになります。長い間大勢の方にお世話になりました。多くの方が異動や転職されていて、約13年分の名刺やメールアドレスを精査することが難しかったです。直接ご挨拶することがかなわずこちらでご報告させていただきますことをご了承ください。

 エキサイト入社は「ポータル」という言葉がバズワードとして使われはじめた最初の頃でした。98年にインターネットの将来性を感じ転職しました。当時はまだコンシューマー向けのWebサイトが日本でビジネスになるかどうかも見えない頃でした。現在この業界はご存知の通りの成長を続けています。

 13年間で数えきれないほどの業界やビジネスモデルに関わり、成功や失敗、達成や挫折、出会いと別れを繰り返し、自分の体力や精神力の限界、幸福の絶頂などを経験しました。その中で最終的に上場企業の経営にまで携わることができたことは本当にすばらしい経験だったと思います。

 長く1カ所にいると、蓄積した経験則による煩悩や企画や戦略に対する既視感など、いろんな弊害が出てくるのではないかと思います。経営にもいったんの区切りがつき、これから新たな挑戦と再成長を目指しはじめる段階で私も別の場所でリフレッシュした状態で新たなチャレンジをしようと決意をいたしました。
 
 会社を辞める理由の多くは現状に満足しないとか不満があることの方が多いのが一般的ですが、私の場合は本来苦しい時に辞めてしまっていたかもしれない時代もあり、さらにひと頑張りしてトンネルを抜けた状態ですので、非常にすがすがしい気分です。環境に負けて途中で辞めてしまうと見えなかったあろうさまざまな問題がありました。今その答えを見つけることができたことは粘り強く続けてきた結果であり、本当によかったです。

 今後は何事の課題に対しても自信を持って対応できると思いますが、新たな環境では脳みそをスポンジのようにして新しい刺激を吸収し、自分自身を常にアップグレードしていこうと決意を新たにしています。

 ユーザーの皆様、パートナーや取引先の皆様、株主の皆様、エキサイトの皆様、今社外にいるお世話になったすべての方に御礼を申し上げます。私は好運でした、ありがとうございました。
 
またお世話になるかと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
# by haranaga | 2011-06-24 23:33
 今、日本でもFacebookの日本での利用が急速に増え、実名での登録も進んできて、今後実名でのネット上の活動が活発になってくると考えます。この動きが一般的になると時代がどう変わるかということを希望的観測を交えて考えてみました。

実名がよいか匿名がよいかの議論
 以前にネットは匿名であるべきか実名であるべきかの議論が交わされたことがありました。
今ではどちらも良し悪しがあり、利用者が使い分ければよいという認識がなされていると思います。ネット上に匿名推奨サービスと実名推奨サービス両方存在し続けることは異論はないと思います。

実名での活動の特徴
 匿名では実名だとなかなか表に出せない本音や心配事を表現することができました。しかし、過大な表現や嘘なども手軽に書き込めるため、受け取り手にとっては「嘘を嘘と見抜けないとむずかしい」世界になってしまいました。匿名であればこそできる独特な活動は実際の社会とは異なるネットならではの文化が出来上がったと思います。
 実名での活動は有名人のブログやtwitter,Facebookから始まって一般にも広がりました。匿名のメディアと比べると、投稿される内容に刺激的なものがほとんどないので、ほぼ実生活と変わらないレベルのコミュニケーションが行われていると思います。おそらく嘘の割合も低いものと感じます。責任感をもって発言をする傾向にあるはずです。有名人のツイートをみていても、たまにやってしまう失言を自分で認めて訂正、謝罪をするというのを頻繁に見かけます。これは匿名コミュニティではなかなかないものです。

実名SNSを最も楽に利用する方法は正直であること
 嘘にまみれた人間や、不正を働いている人間が、実名でSNSを利用し続けることは難しいです。書き込みが誘導的になるし、一貫性や正当性がないことを直ちに指摘されます。
 実名登録が増えてきたということは、ネット上で正直な活動をしていこうとする意識が反映されていると思います。実名でのソーシャルメディアの活動はほぼ法人とかわらない立場に近づくわけで、企業や組織の内部統制のように正しいことを正しい方法で行い、それが正しく社会に伝わるようにする状態が理想となるでしょう。
 実名で活動する個人はそういった自己規律があれば、社会により受け入れられやすいはずです。ネット上で就職や転職、ものの売買やその他重要なコミュニケーションがとられる傾向にある中で、自分を正直に報告し、そのために努力するながれは止められないと思います。

誰でも正直者とコミュニケーションをとりたい
 個人でも法人でも正直者と取引や会話をしたいので、実名のSNSを利用したさまざまなサービスが生まれて利用され始めると思います。実名の相手の方が匿名の相手より取引しやすいはずなので、この傾向は強まるのではないでしょうか。リアルな人間関係とソーシャルグラフで同等に比較検討して、情報の確認やレビューの確度を増していって、独力で「嘘を嘘と見抜けないと」損をする、被害にあうということが少なくなることが期待できます。

正直者がバカをみることが少なくなる時代に
 政治も企業の活動も著名人の活動も、ネットを活用することが不可欠になっています。履歴が残りやすいネットでの活動は正直に行うことが、正当性や評価によい影響を与えます。一方的に煽動したり騙したりすることが難しくなるはずです。不正なサービスや施策はすくなくとも実名のSNS上では活動しづらいので、ソーシャルメディア内には強く出て来れず、それらを利用する人は善し悪しの判断ができます。嘘や不正で成り上がる人間が活動しにくいこの環境が一般的になれば正直者がバカをみることが少なくなっていくのではないでしょうか。

これからの課題は個性をどうやって出していくか
 特に実名でのソーシャルネットワークの活用が進んでくると、個人の強みや弱みも含め個性を表現することが必要になります。嘘をつくのが難しいので必然的に努力することになります。正直に努力した人間がより個性を出すことができ、ソーシャルネットワーク、ソーシャルメディアのなかでより強い立場になることができると考えます。これからは個人の個性やスキルをのばし、実績を出していくようなサービスプラットフォームが有効だと思います。
 ソーシャルネットワーク上で表現できる教育や資格取得、実績の発表や評価、取引の活性化が行われるようなサービスを開発できればよりネットが実効性のあるものになっていくと思います。
# by haranaga | 2011-06-21 22:07
 先日SNSのYahoo! Days がサービスを終了すると発表がありました。またGoogleのCEOがSNSでの失敗を公言しました。なぜ圧倒的利用者数を誇るポータルサイトが軒並みSNSで失敗しているのか、その理由を考えてみました。

結論から言うと、ポータル系サイトが提供するSNSがうまくいかない理由はそれぞれが提供するユーザーアカウントの性格の違いを読み取れなかったことにあると見ています。

現在の状況 
 Google やYahoo!が提供しているSNS系のサービスの内容やFacebookとTwitterとの比較は論じられていますが、日本においても各ポータルサイトのSNSが流行っているとは認識されていません。
 日本ではmixi、GREE、mobage、Ameba Pigg、世界ではFacebookとTwitterにユーザーが集まっています。厳密に区別すると、GREE,mobageはゲームプレイヤーズネットワークというジャンルになってきている感じです。本当の意味でのソーシャルネットワークはFacebookとmixiではないでしょうか。

ポータル系サイトのアカウントは「個人的(パーソナル)」なもの
 ポータル系サイトは10年の歴史があり、多くのサービスを展開してきました。
フリーメールやMy○○などのアカウントは情報の「パーソナライズ」やツールの「プライベート利用」が目的でした。
掲示板やチャットなどユーザー同士のコミュニケーションのアカウントは「匿名」が前提でした。
ECやオークションなどサービスを深く利用するためにクレジットカードや住所など必要だが「非公開の個人情報」をアカウントに設定していました。
ISP系のポータルサイトはアカウントに接続会員としての要素もひもづいています。
長い歴史の中でポータルのユーザーアカウントは「パーソナル」「プライベート」「匿名コミュニケーション」「非公開の個人情報」と密接につながっており、ユーザーにとってはきわめて個人的なアカウントとしての印象が刻み込まれているはずです。
よってポータル系のアカウントは個人利用の「パーソナルなアカウント」であると考えます。

ソーシャルネットワークのアカウントは「社会的(ソーシャル)」なもの
 アカウントの性格として、自分が何者であるかを相手に知らせ、かかわりのある人とコミュニケーションをとり、アイデンティティを確立しながら情報活動やリアルの活動をシェアする用途として利用されます。今ではリアルにどこにいるかやどこに行くつもりかをネットで報告しあう状況です。
これはアカウントの行動内容を積極的に他者に共有し共感を得るために利用する「ソーシャルなアカウント」といえます。

パーソナルな登録情報とソーシャルな登録情報の違い
・ポータル系アカウントで自分の住所を設定する目的は、天気や地域の情報を「個人的に」参照するため
・ソーシャル系アカウントで自分の住所を設定する目的は、友人に公開するため、もしくは見つけてもらうため
というように、同じデータを設定することに対してもユーザーの意図が異なります。実名に関しても、「買ったものを届けてもらうため」なのか「自分の本名を友人に知らせたり、検索してもらうため」なのかで登録意図がまったく違います。

パーソナルなアカウント(情報)をソーシャル化(シェア)してクレームの出た事例
・ Amazonは個人的利用として提供していたウィッシュリストをネット上の誰からでも参照できるように仕様変更したことがありました。これはほしい物を他者に公開、共感を共有するためにソーシャル化したといえます。Amazonのアカウントは物を購入するだけのきわめて個人的利用目的が強いアカウントです。実名が入っているウィッシュリストを公開してしまったため、大騒ぎになりサービスの仕様が変更されました。

・ mixiは友達を新たに探すために、本人しか知りえないログインIDであるパーソナルなアカウントであるメールアドレスをキーにmixiアカウントを検索できる機能を提供して、クレームになり、機能を停止しています。

・ Google BuzzはGmailとがっちり連動させてしまい、コンタクトリストを友人に自動登録したり、アカウントに設定されている他のサービス利用目的の個人情報をシェアしてしまい、プライバシー問題に発展して機能改善を余儀なくされました。とくにGmailにくっつけること自体が上記のアカウントの性格の違いを考えるとユーザーにとっては非常に扱いづらいものになったと思います。

Yahoo!やGoogleなどでSNSを利用するユーザーの深層心理
 フリーメール、オークション、ショッピング、株価ポートフォリオ、パーソナライズなどシングルサインオンで利用できる。それぞれのサービスで個人的な情報をやり取りしたり、保存されている、クレジットカード登録もしている。掲示板にいろいろ書き込んだ。オークションでいろんなものを購入した履歴も残ってる。同じサイトのSNSサービスで自分のアカウントで活動すると、過去の利用データや他サービスの行動も友達に見られるのではないか?だったらmixiやFacebook,twitterなど別のアカウントで活動したほうがいい。

シングルサインオンとID連携がソーシャルに向いていない
 ポータルの複合サービスのシングルサインオンや各サービスのアカウント連携はシステムとしてユーザーの利便性を高めてきました。しかしSNSでは予期せぬアクティビティがシェアされるのは避けたいです。あくまでもユーザー自らが許容した範囲でシェアされることが望ましいです。ポータル系が目指してきた自動的な連携がSNSでの他者への見え方がわからず不安を与えます。たとえばいままでどおりヤフオクを利用していてSNSに恥ずかしいものを落札したとシェアされるのは避けたいです。
 過去の機能や蓄積した情報と行動履歴が新たなシェアを生むSNSと同じアカウントでは使いづらいと思います。

ポータル系がSNS競争で勝負するには独立ブランド化と大規模投資が必要
 ポータル系は従来のマルチサービスの提供をシングルサインオンで囲い込みする考えをSNSに関しては変えなければならないと思います。要するに既存アカウントとは切り出したところにサービスをおかなければならないと考えます。
 大手ポータル系がFacebookやTwitter,その他Linked.inなどともう一度対等に勝負するならば、ブランドを新たに作り、既存ブランドとは切り離した形で独自性を持ったSNSを作る必要があります。ユーザーにはポータルアカウントとは別にアカウントを取得させるしかありません。そのSNSのユーザー獲得手段はポータルサイトのトラフィックを利用して新たなユーザーを誘導する。また巨大な利益の優位性を利用して新SNSブランドを立ち上げて大掛かりにマーケティングするしかありません。それとは逆に既存のアカウントを実名ベースのリアル連動のアカウントに用途を変えることですが、既存のビジネスをぶっ壊しかねないので難しいでしょう。

 リアルな人間関係を構築しようとするソーシャルグラフをめざすSNSはその登録数とトラフィックに対して収益性が低く、チャレンジしてブレークイーブンに持っていくためには相当の投資と時間が忍耐とともに必要になります。他の可能性のあるサービスと比べるとビジネス的には割に合わないといわざるを得ません。

 時代はインターネットを匿名や個人的趣味のために使う時代が過去のものとなり、個々のアイデンティティを確立し、リアルな付加価値を創造してそれをシェアする道具や場所としての役割を果たすことができると思います。これから立ち上げるサービスやビジネスはそういう目的をもって立ち上げることが大切だと考えます。
# by haranaga | 2011-06-14 03:10